
エンジニアが不足する日本で、どのように開発部隊を用意するか
2026.8.3
日本では慢性的なエンジニア不足が続いており、開発リソースの確保は多くの企業にとって課題となっています。
「採用が進まない」「開発が遅延している」「外注すべきか判断できない」
このような悩みを抱える企業は少なくありません。
特に近年はDX推進の加速により、従来の採用だけではリソース確保が追いつかず、複数の手段を組み合わせた「戦略的な調達」が求められています。
本記事では、「開発リソースをどう調達するか」という観点から、各手法の特徴・メリットデメリットを整理しつつ、コスト・スピード・品質を踏まえた最適な体制設計まで解説します。
1. 日本におけるエンジニア不足の現状と背景
日本のIT人材不足は、一時的な採用難ではなく構造的な課題となっています。
経済産業省の試算では、2030年には最大約79万人のIT人材が不足するとされており、2026年現在、その影響はすでに大手企業からスタートアップ、地方企業まで広く及んでいます。
背景にあるのは、DX需要の急増による人材ニーズの拡大です。
IT企業に限らず、製造業や金融、小売などあらゆる業界がエンジニア採用に乗り出し、人材の奪い合いが激化しています。一方で、少子高齢化によりエンジニアの供給は伸びにくく、特に若手人材の確保は年々難しくなっています。
さらに、クラウドやAI、セキュリティといった高度スキルを持つ人材への需要が集中している一方で、企業の求めるスキルと市場の人材との間にギャップがあり、「人はいるが採用できない」というミスマッチも発生しています。加えて、人材が都市部や一部企業に集中する偏在も、採用難に拍車をかけています。
こうした状況の中、現場では採用しても人が集まらない、採用単価が高騰する、既存メンバーに業務が集中して属人化が進むといった課題が顕在化しています。その結果、開発の遅延や品質低下といったリスクにもつながっています。
このように、エンジニア不足は複数の要因が重なった構造問題であり、従来のように採用だけで解決するのは難しくなっています。今後は、外部リソースの活用も含め、開発体制全体をどう設計するかが重要になっています。
2. 開発リソース確保の主な選択肢
リソースを確保する方法は、大きく分けて5つあります。
① 採用
特徴: 自社にナレッジを蓄積できる「資産型」の調達。
難易度: 極めて高く、採用単価(紹介手数料等)が150万〜300万円を超えるケースも珍しくありません。
② フリーランス・副業活用
特徴: 特定の技術(例:React, Goなど)に強い即戦力をピンポイントで確保。
難易度: 中程度。マッチングプラットフォームの充実により、契約までのスピードは速いです。
③ SES(システムエンジニアリングサービス)/派遣
特徴: 「工数(労働時間)」を契約する形態。準委任契約が主で、指揮命令権の所在に注意が必要。
難易度: 低〜中。比較的早く人数を揃えられます。
④ オフショア開発(ベトナムなど)
特徴: 海外のエンジニア集団を活用。現在は「安さ」よりも、若く優秀な人材を「大量に」確保する手段として主流です。
難易度: 中〜高。ブリッジSEの介在や、文化・言語の壁を管理するコストが発生します。
⑤ 開発会社への外注(請負・受託)
特徴: 要件を伝え、成果物に対して対価を支払う。
難易度: 低。マネジメントを丸投げできますが、社内に技術が残らず、予算も必要です。

3. コスト・スピード・品質を最大化する「調達の最適解」
2026年の労働市場において、単一の手法だけでリソース不足を解消することは困難です。
重要なのは、スピード重視・コスト効率重視・品質やナレッジ重視など、企業ごとの目的や課題に応じて、最適な手法を柔軟に「組み合わせる」ことにあります。
3-1. 実際の体制構築パターン4選
パターンA:内製+オフショア(コスト効率重視)
構成:正社員(PM/アーキテクト) + オフショア(ベトナム等の開発拠点)
メリット:コアな設計は自社で握りつつ、実装の物量を海外で担保する。スケールが容易。
パターンB:内製+フリーランス(スピード重視)
構成:正社員(コア部分)+フリーランス(不足部分)
メリット: 立ち上がりが非常に速く、短期プロジェクトに最適
パターンC:外注+内製化(品質・ナレッジ重視)
構成:外注(初期開発)+内製(運用・改善)
メリット:スピードと資産化を両立できる
パターンD:SES主体(スピード重視)
メリット:炎上案件の立て直しなどで即効性あり
また、2026年という時代背景に合わせ、人的リソースに頼らない「AIによる生産性向上」の視点も忘れてはいけません。
AIコーディングアシスタントの導入
GitHub Copilot等のAI開発支援ツールを活用することで、既存メンバーの生産性を20〜30%向上させることが可能となり、あわせて開発コストの20〜30%削減も期待できます。
ローコードやノーコードの併用
非エンジニアでも対応可能なフロントエンドや管理画面作成を切り出し、エンジニアをコアロジックに集中させることが可能です。
これにより、「10人必要なプロジェクトを8人で回す」体制を構築することも、現代の有効な調達戦略です。
4. モアアジアの開発体制
リソース不足を解決する「実行可能な選択肢」
ここまでご紹介した通り、開発リソース不足の解決には「どの手法を選ぶか」ではなく、「どう組み合わせて体制を設計するか」が重要です。
その中で、弊社モアアジアでは以下のような開発体制を提供しており、多くの企業様のリソース課題解決を支援しています。
4-1. オフショア × 高度人材によるスピーディーでスケーラブルな開発体制
モアアジアはオフショア開発を軸としながらも、単なる「コスト削減手段」ではなく、高度なスキルを持つ優秀なエンジニアを安定的に確保できる体制を構築しています。
特に、Web/モバイル開発やクラウド(Salesforce/AWS/GCP)、AI/データ活用領域など、近年需要が高まっている領域においても対応可能です。
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また、案件状況に応じて柔軟に体制を拡張できる点も強みです。
実際に、あるプロジェクトでは厳格なプロジェクト期日が設定されていたため、即時にエンジニア8名を追加アサインし、開発体制を強化した実績もあります。
これにより、「採用では確保できない人材」を現実的なコストでスピーディーにアサインすることができます。
4-2. AI駆動開発によるスピードと生産性の最大化
従来の開発に加え、AIを活用した開発プロセス(AI駆動開発)を取り入れることで、開発スピードと品質の両立を図っています。
具体的には、コード生成の効率化やテスト自動化、ドキュメント生成などを通じて、従来比での開発リードタイム短縮を実現しています。エンジニアの生産性向上にもつながっており、案件によってはお見積もり金額を従来より20〜30%削減できているケースもあります。
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4-3. 日本人伴走型によるコミュニケーション不安の解消
オフショア開発において多くの企業が懸念するのが、言語や文化の違いによるコミュニケーションのズレです。
モアアジアでは、日本人メンバーがプロジェクトに伴走する体制を採用しており、要件定義・設計のすり合わせや日々の進行管理、品質コントロールを日本語で円滑に行うことが可能です。
これにより、「オフショアは不安」という課題を解消しつつ、内製に近いコントロール性を実現しています。
4-4. 「内製×外部」の最適バランスを実現
モアアジアの強みは、単なる開発リソースの提供ではなく、内製と外部リソースの最適なバランス設計まで含めてご支援させていただいてます。
例えば、
・コア部分は貴社内製で保持
・実装・テストはオフショアでスケール
・必要に応じて高度人材をスポット投入
といった形で、プロジェクトごとに最適な体制構築が可能です。
このように、弊社モアアジアの開発体制は「人が足りない」という課題に対して、単なる人員補充ではなく、スピード・コスト・品質を同時に最適化するための解決策としてお客様と共に伴走しています。

まとめ
リソース不足を「組織の柔軟性」に変える
エンジニアが「勝手に集まってくる」時代は終わりました。これからのリーダーに求められるのは、「自社で抱えるリソース」と「外部から調達するリソース」を最適に調和させる能力です。
まずは自社のプロジェクトが「スピード・コスト・品質」のどこに重心を置いているかを明確にし、最適な体制を構築していけるよう本記事が参考になれば幸いです。
弊社モアアジアでは、システム開発におけるちょっとした疑問やご相談も受け付けております。
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