
受託開発かラボ型開発か?失敗しない選び方を解説
2026.10.1
システム開発を外部に依頼する際、「受託開発」と「ラボ型開発」のどちらを選ぶべきか悩む企業は少なくありません。
特に近年では、AX/DX推進やIT人材不足の影響もあり、オフショア開発を含めた柔軟な開発体制への注目が高まっています。
一方で、契約形態の違いを十分に理解しないまま進めてしまうと、
・想定以上にコストが膨らむ
・仕様変更に対応できない
・開発スピードが落ちる
・コミュニケーションに課題が出る
といったトラブルにつながるケースもあります。
そこで本記事では、「受託開発」と「ラボ型開発」の違いを分かりやすく比較しながら、それぞれのメリット・デメリット、向いているケースについて解説します。
1. 受託開発とは?
受託開発とは、開発会社が「成果物・納品物」に対して責任を持つ開発形態です。
契約形態としては「請負契約」が中心となります。
また、受託開発の最大の特徴は、「納品物」と「納期」が明確である点です。
例えば、
・コーポレートサイト制作
・ECサイト構築
・基幹システム改修
・アプリ開発
など、事前に仕様がある程度決まっている案件と相性が良い傾向があります。
また、プロジェクト管理を開発会社側が主導するケースも多いため、自社にエンジニアやPMが少ない場合でも進めやすい点も特徴です。
1-1. 受託開発のメリット
- 予算を立てやすい
事前に見積もりが確定するケースが多いため、コスト管理がしやすいというメリットがあります。
社内稟議や予算計画とも相性が良く、特に大企業では採用されやすい契約形態です。 - 開発管理を任せやすい
開発会社側が進行管理を担当するため、自社側の工数を抑えやすい傾向があります。
「まずは外部にまとめて任せたい」という場合には適しています。 - 完成物ベースで依頼できる
「この機能を作りたい」「このシステムを完成させたい」という目的が明確な場合、スムーズに進行しやすくなります。
1-2. 受託開発のデメリット
- 仕様変更に弱い
受託開発は、事前に決めた要件をベースに進行します。
そのため、開発途中で大きな仕様変更が発生すると、
・追加費用
・スケジュール遅延
・再見積もり
が発生しやすくなります。 - 開発の柔軟性が低い
アジャイル的に改善を繰り返す開発とは相性が悪いケースがあります。
特に新規事業やPoC開発など、「作りながら考える」タイプの案件では注意が必要です。
2. ラボ型開発とは?
ラボ型開発とは、一定期間エンジニアチームを専属で確保し、自社チームのように開発を進める契約形態です。
オフショア開発でよく採用されているモデルであり、契約形態としては「準委任契約」が一般的です。
ラボ型開発では、成果物単位ではなく「チーム・稼働時間」に対して費用を支払います。
そのため、
・優先順位変更
・機能追加
・仕様変更
などにも柔軟に対応しやすい点が特徴です。
近年では、
・スタートアップ
・DX推進部門
・新規事業開発
・継続的なシステム改善
などで導入が増えています。
2-1. ラボ型開発のメリット
- 仕様変更に強い
ラボ型開発最大のメリットは柔軟性です。
開発途中で要件が変わっても、優先順位を調整しながら進められるため、変化の多いプロジェクトと相性が良いです。 - 継続的な改善がしやすい
開発後もチームが継続して関わるため、機能追加や保守運用、UI改善、パフォーマンス改善などをスピーディーに進められます。 - 開発ノウハウが蓄積されやすい
専属チームとして継続稼働するため、業務知識やシステム理解が蓄積されやすい点もメリットです。
結果として、コミュニケーションコストの削減にもつながります。
2-2. ラボ型開発のデメリット
- 管理工数が必要
ラボ型開発では、自社側もある程度プロジェクト管理に関わる必要があります。
そのため、要件整理や優先順位付け、タスク管理などを行う体制が求められます。 - 短期案件には向かない
数週間〜1ヶ月程度で終わる小規模案件では、受託開発のほうが適しているケースもあります。
3. 受託とラボ、どちらを選ぶべき?
3-1. 受託開発が向いているケース
以下のような場合は、受託開発が向いています。
・要件が明確に決まっている
・納期を固定したい
・予算を事前確定したい
・自社に開発管理リソースが少ない
・短期間で開発したい
特に、既存システムの改修や定型的な開発では受託開発がフィットしやすいでしょう。
3-2. ラボ型開発が向いているケース
一方で、以下のようなケースではラボ型開発が適しています。
・開発しながら仕様を改善したい
・中長期で継続開発したい
・新規事業を進めたい
・アジャイル開発を行いたい
・エンジニアリソースを継続確保したい
特にDX推進やPoC開発では、ラボ型を採用する企業が増えています。
3-3. オフショア開発との相性は?
オフショア開発では、ラボ型開発との相性が非常に良いと言われています。
理由としては、
・継続的に専属チームを確保しやすい
・コストを抑えながら体制構築できる
・長期的な改善運用に向いている
といった点が挙げられます。
一方で、オフショア開発ではコミュニケーション課題も発生しやすいため、日本語対応やPM、BrSEの質、品質管理体制なども重要なポイントになります。
単純な「価格の安さ」だけで選ぶのではなく、「どのような体制で伴走してくれるか」を確認することが重要です。

4. よくある失敗例
要件が曖昧なのに受託開発を選ぶ
「とりあえず作りながら考えたい」という状態で受託開発を選ぶと、仕様変更が頻発し、追加費用やスケジュール遅延につながりやすくなります。
管理体制がないままラボ型を導入する
ラボ型開発は柔軟性が高い反面、自社側にも一定のマネジメントが求められます。
そのため、指示や優先順位が曖昧なままだと、開発効率が落ちてしまうケースがあります。
「安さ」だけでオフショアを選ぶ
価格だけで判断すると、品質トラブルやコミュニケーション不足、認識齟齬などにつながるケースも少なくありません。
特に長期開発では、「伴走できるパートナーか」が重要になります。
5. モアアジアのラボ型開発
5-1. 約400名規模のエンジニア体制。スピーディーなアサインが可能
弊社のベトナム拠点には、約400名のエンジニアが在籍しています。
業務システムの開発を強みとしつつ、AIやクラウドなどの先端領域まで、幅広いスキルセットに対応可能です。
人材プールがしっかりしているため、
・急ぎでエンジニアを増やしたい
・プロジェクト途中で体制を拡張したい
といった場合でも、最短3日でのアサインが可能です。
5-2. ハノイ・ダナン・ホーチミンの3拠点体制
モアアジアはベトナム国内に、ハノイ・ダナン・ホーチミンの3拠点を構えています。
複数拠点を持つことで、
・人材供給の安定性
・特定地域に依存しないリスク分散
・プロジェクト規模に応じた柔軟な体制構築
を実現しています。
中長期・大規模なプロジェクトでも、安心してご相談いただける体制です。
なぜオフショア開発はベトナムなのか
5-3. 日本人PM・日本人デザイナー在籍で、コミュニケーションの不安を最小限に
オフショア開発で最も不安に感じられやすいのが、「コミュニケーションのズレ」や「認識違い」です。
弊社では、日本人PMや日本人デザイナーが在籍しており、日本側・ベトナム側の橋渡しを行います。さらに、日本語堪能なBrSEも多数在籍しているため、仕様の細かいニュアンスや背景意図までしっかり共有できます。
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5-4. セキュリティ対策も万全。安心して任せられる開発環境
モアグループでは情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である ISO/IEC 27001の認証を取得し、国際基準に準拠したセキュリティ体制を構築しています。
あわせて、ISO 9001、CMMIレベル3、ISTQBなどの各種認証も取得しています。
金融・業務系システムなど、セキュリティ要件が厳しい案件実績も多く、情報管理・開発環境のセキュリティ対策には力を入れています。
5-5. ベトナム視察にも対応
お客様のご希望に応じて、ベトナム拠点への視察・現地訪問のアレンジも可能です。
実際の開発環境やメンバーの雰囲気を見ていただくことで、より安心してプロジェクトをスタートしていただけます。

まとめ
受託開発とラボ型開発には、それぞれ異なる特徴があります。
要件が固まっているなら受託開発
柔軟性や継続改善を重視するならラボ型開発
という考え方が基本になります。
重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、「どちらが自社のプロジェクトに合っているか」です。特に近年は、AX/DX推進や新規事業開発など、変化を前提とした開発も増えています。
そのため、開発会社を選ぶ際には、単なる費用比較だけではなく、開発体制やコミュニケーション、品質管理、柔軟性まで含めて検討することが、失敗しないプロジェクトにつながるでしょう。
「自社のプロジェクトに最適な開発形態は?」「まずはスモールスタートで試してみたいんだけど…」といったご相談があれば、ぜひ一度、弊社モアアジアへご相談ください。
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